東北再生経済研究所

東北再生が日本に底力をつける

3・11から4年8ヶ月が経ちました。

集中復興期間も余すところ数カ月となりましたが、復旧、復興に捗々しさは感じられません。その一方で、東日本大震災への関心は急速に薄れています。さらに、風評被害が幅を利かせ被災地の人々を苦しめています。「絆」はいつの間にか緩み、ほどけ、円安による建設資材の値上がりと人手不足による人件費の高騰が、立ちはだかり「震災からの復興なくして日本の再生はない」と言われながら、アベノミクスとは無縁の被災地、「東北」です。

私はあの大震災に一瞬打ちのめされました。だが、直後の被災地をまわり、人を思い遣り、難局に立ち向かっていく東北の人々の姿に感動しました。そして東北再生の可能性を信じました。東北が持つ有用性と潜在成長力を今ここでどう活用できるかです。それは、日本全体を強靭化し経済の安定化をもたらすことができると確信しています。

東北の柱になる第一次産業では農用地効率化、復興特区を活用した水産業の拡大、林業を含めた6次産業化などを推進する基盤づくりの環境を整えた、とも考えられます。

ところが、復旧・復興の遅れはこの可能性を消し去りかねません。そして、最近、やっと目を向けられるようになった「地方創生」です。震災復興と絡めればその効果は数倍にもなるでしょう。かつての出稼ぎの悲哀、それから脱するための公共事業獲得と工場誘致に狂奔せざるを得なかった自治体、それが今、「地域消滅」という脅威に変じました。日本の課題はグローバルの名のもとに地域格差を放置し、大きな図を描けなかった地方経済政策の不在でした。

3.11はこの課題を改めて突き付けています。こういった視点から東北再生を考えていきたいと思います。よろしくご指導をお願い致します。

2015年12月

再生だより vol.9
  • 人材育成が復興の鍵
  • 東北地方の川と水の資源を見直そう
  • リアルタイム津波浸水被害予測技術の展開
  • 名取市の海岸林再生プロジェクト10か年計画

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再生だより vol.8
  • 「イノベーション・コースト」の推進を
  • 小さな起業に始まる「地方創生」私案
  • 仙台港のインフラ復旧でプラス回復
  • 津波被災地支援で石巻・気仙沼に支部を設立

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再生だより vol.7
  • 素材豊かな東北のブランド力アップを
  • 津波から逃げ切り死者ゼロに
  • クールジャパン資源を活かした地域一体での観光振興
  • G7財務大臣会合を契機にMICE機運の醸成を!

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再生だより vol.6
  • 伊勢志摩サミットで日本の安全、防災力をアピール
  • 新しい観光の役割と東北の可能性
  • 復興と観光戦略~海を渡った東北人の魂~
  • 東北はひとつ~特産品ガイドの挑戦

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再生だより vol.5
  • 南海トラフに果敢に挑戦する高知県
  • 沿岸地域の安心・安全まちづくりに津波避難タワーを
  • 先人の偉業を現代に生かし後世に繋ぐー貞山運河を活用した地域振興
  • ユレーマス(高精度地震速報活用サービス)の機能と効用

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再生だより vol.4
  • 創造的復興はどこまで可能か
  • 震災直後に合同相談窓口を設置
  • 販路開拓で中小企業の復興支援を促進
  • 震災復興を契機に農業を高度化

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再生だより vol.3
  • 復興財源の地元負担がもたらすもの
  • 「東松島みらいとし機構」の挑戦
  • 新国家戦略特区で起業の促進
  • 45フィートコンテナ特区がもたらしたもの

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再生だより vol.2
  • 第3回国連防災世界会議
  • 津波被災地域の地域づくり
  • 東北の産業支援の新たな仕組み「創業スクエア」
  • 自立歩行型の復興へ

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再生だより vol.1
  • 来年度(2015年度)復興予算の注目点
  • 木材の太陽熱乾燥システム
  • よみがえった二つの湾の牡蠣

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